夏の日差しを思い出す暑い日が増えてきました。夏が近くなると着たくなるのが、シャツやTシャツ、パンツなどの白いアイテムです。ただ、汚れが目立ち、洗濯で黄ばんでしまうことも悩みのひとつです。
そこで、白いアイテムをいつまでもキレイな白色で着られる洗濯方法をご紹介します。
ついてしまった汚れはすぐに落とす!
白い衣服に汚れがついてしまった場合は、すぐに落とすのが鉄則です。外出先の場合は、応急処置で汚れを落としておきましょう。
■しょうゆ、コーヒーなど水溶性の汚れ
①ティッシュペーパーなどに水をつけ、軽く汚れ部分を濡らします
②汚れの裏側に乾いたハンカチを当て、汚れの表側からティッシュペーパーで汚れを移すように押し当てます。
(落ちない場合は、ハンドソープなどを汚れになじませます)
■ドレッシング、口紅などの油を含んだ汚れ
①ティッシュペーパーや乾いたハンカチなどで、汚れ部分を押し、油分を吸いとります
②ティッシュペーパーなどをぬらし、ハンドソープや石けんを少量つけて、汚れになじませます
③汚れの裏側にハンカチを当て、水を含ませたティッシュペーパーなどで押さえます
水溶性・油溶性・不溶性の3種類の汚れで洗い分ける!
衣類の汚れには、「水溶性」、「油溶性」、「不溶性」の3種類があります。例えば、人の体から出る汚れは、汗などの水溶性の汚れと、皮脂などの油溶性の汚れです。さらに砂埃などの不溶性の汚れが混じると汚れを落とすのも難しくなります。これらの汚れを洗濯では落としきれずに放置しておくと、黄ばみや黒ずみの原因にもなります。汚れの種類をしっかり理解して、洗濯テクニックで落としていきましょう。
皮脂汚れはたたき洗いで予洗いを
白シャツの襟部分は皮脂汚れがつきやすく、黄ばんでしまうことも。そこで、洗濯前に予洗いをしておくことをオススメします。一般的によく行われている、もみ洗いやブラシ洗いは、汚れを広げる原因にもなります。
一方で、たたき洗いは汚れを広げずに、洗剤を繊維の奥に浸透させることができます。もみ洗いやブラシ洗いと違い、生地の傷みも少なく、型崩れも抑えられます。
白い服は分けて洗う
白いものと色柄ものはいっしょに洗っているといつの間にか白いものがくすんできてしまいます。「白っぽいもの」と「色柄もの」は必ず分けて洗うようにしましょう。
柔軟剤は使いすぎない
ふんわりした仕上がりを期待するばかりに、柔軟剤を多めに入れていませんか?実はこれは、色落ちの原因になることがあり逆効果。さらに柔軟剤が黒ずみを引き起こしてしまうことも。洗剤、柔軟剤は表示された量を守ることが大切です。
お湯で洗う
洗濯はお湯を使って洗うとより汚れ落ちがよくなります。特に白いものは、40~50℃くらいのお湯で洗うと白さを取り戻すことができます。逆に、色柄ものは色落ちもしやすくなるので、注意が必要!
最終手段は漂白剤を使う
どうしても汚れが落ちない場合は、最終手段として、漂白剤を使います。漂白剤には「塩素系漂白剤」と「酸素系漂白剤」の2種類があります。塩素系のほうが酸素系よりも汚れを落とす力が強いため、塩素系漂白剤を使って柄物や色のついた衣類を漂白してしまうと、色落ちしてしまいます。
白シャツの黄ばみには、重曹と酸素系漂白剤がオススメです。
①ぬるま湯(30〜40℃)に重曹と酸素系漂白剤をとかします。重曹と酸素系漂白剤の割合は、1Lの水に、大さじ1杯ずつ。
②白シャツを①に1時間ぐらいつけます。
③よくすすぎ、再度洗濯します
洗濯前には、必ず衣類の洗濯表示をチェックして、水洗いできるのか、漂白剤は使えるのか、確認を忘れずに!