年末年始のお休みは、洗濯と掃除をするのにぴったりな時間。エコ掃除といえば、重曹を思い出す方も多いのではないでしょうか。重曹は、炭酸水素ナトリウムを成分に含んだ重炭酸ソーダで、ベーキングパウダーとして、パンやお菓子などの、食品にも使われています。まさに、人体に害がなく、エコなのも特長です。
弱アルカリの性質で、油汚れや手垢などを落としてくれます。掃除用の重曹は、粒子が大きく水に溶けにくいので、研磨作用があり、消臭作用もあります。ただし、アルミは黒く変色してしまうので使えません。
今回は、重曹を使って、洗濯・掃除をする方法をご紹介します。
やっぱり重曹は、万能エコアイテムだった!
洗濯や掃除に使う重曹は、「掃除用(工業用)」のものを使いましょう。食用のものとの違いは純度の違い。食用よりも安価で、最近では100円ショップにも売られています。食用ではありませんが、口に入っても害はありません。
◼︎洗濯編
洗剤として使う
重曹を使う洗濯には、水温30~40度位のぬるま湯がベストです。お風呂の残り湯を使うのもいいかもしれません。
重曹だけだとpH8.2程度のアルカリなので、ウールやシルクなど、たんぱく質素材の繊維を洗うのには向いています。その他の洗濯には洗浄力が低いので、過炭酸ソーダを加えると洗浄力をアップすることができます。また、より手軽に、いつもの洗濯洗剤にカップ1杯程度の重曹を加えるのもいいでしょう。
※洗濯機によっては重曹が使えないものもあります。使用前に、洗濯機の取扱説明書で確認をお願いします。
柔軟剤として使う
柔軟剤の代わりに重曹を加えることも有効です。最後のすすぎ時に、カップ2/3程度の重曹を洗濯機に入れます。
重曹は無臭なので、香りが残らず、ふわふわに仕上がります。また帯電防止効果もあるので、乾燥するシーズンにもオススメです。
シミ抜きに使う
重曹:過炭酸ソーダ1:1に水を加えてペースト状にします。それを汚れた部分に塗り、軽くもみ洗いをしてから、10分程度置いておきます。
過炭酸ソーダは酸素系漂白剤でも代用可能です。
※色柄ものは、目立たない場所でテストを行ってから、使用してください。
◼︎掃除編
重曹は水に溶かすと弱アルカリ性になり、油汚れに浸透し汚れを落ちやすくする効果があります。キッチンのガス台の油汚れや、手垢などの皮脂汚れを落とすのにぴったり。また、二酸化炭素の細かい泡を発生するので、排水パイプの掃除にも効果を発揮します。研磨剤効果もあり、しつこい汚れをきれいに落としてくれます。
そのまま使う
重曹の粉をそのまま振りかけて磨くと、台所のシンクの水垢やガス台の油汚れが落ち、ピカピカになります。
重曹ペーストを使う
重曹に水を数滴たらして、ペーストを作ります。落ちない頑固汚れや液だれしやすい場所に塗り、そのまま数分置いてから、ブラシで磨くと汚れがきれいに落ちます。
重曹水を使う
水100mlに重曹を小さじ1杯の割合で、重曹水を作ります。家電や調理器具の掃除に使っても、安心安全です。すすぎができない冷蔵庫、家具、壁、こどものおもちゃの掃除にもオススメです。
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洗濯や掃除など、いろいろ使える重曹。家に常備しておくと便利ですね。重曹とクエン酸を同量ずつお風呂に入れて、入浴剤のように楽しむのもオススメです。残り湯は、洗濯にも掃除にも使えて便利です。