実は間違っている⁉ 洗濯物の汚れを落とす正しい洗濯方法とは?

いよいよ11月、朝晩の冷たい空気に冬を感じるようになりました。今年は雨が続くお天気が多く、洗濯物の悩みも尽きません。冬は洗濯物が乾きづらいことから、ニオイの原因にもなる汚れをしっかり落とすことが大切です。汚れをしっかり落とすために、ついつい洗剤の量を増やしてしまったり、洗いすぎてはいませんか?今回は汚れをしっかり落とす、正しい洗濯方法をご紹介します。

 

粉末洗剤、液体洗剤の使い分け方法とは?

ドラッグストアに並ぶ粉末洗剤と液体洗剤。最近では液体洗剤が主流になりつつありますが、この2つの違いはどこにあるのかご存知ですか?実は粉末洗剤はアルカリ剤がの割合が多く泥汚れを落とすのに適していて、液体洗剤は界面活性剤の割合が多く皮脂汚れの洗濯に強いと言われています。野球やサッカーなどのスポーツやアウトドアをした後の泥汚れが目立つ洗濯は粉末洗剤、ワイシャツや下着など皮脂汚れが目立つ洗濯は液体洗剤と使い分けることが大切です。

 

多すぎる洗剤はデメリットしかない?

また洗剤を使う場合は、必ず使用量を守ることが重要なポイント。汚れがひどいからといって洗剤を増やしても、汚れの落ち具合はほとんど変わらないといいます。他の洗剤をブレンドして使うのも同様です。その一方で、洗剤を多く入れすぎてしまうと多くすすぎが必要になり、すすぎ用の大量の水が必要です。洗剤の使いすぎは経済的にも環境的にもメリットがないので、洗剤の量はしっかり守るように心がけましょう。

 

洗濯時間は10分がベスト!

洗剤と同様に、洗濯時間を長くすれば汚れがより落ちそうな気がしますが、これも大きな間違い!「洗剤と洗浄の科学」(中西茂子著/コロナ社)によると、「カーボンブラックの粒子汚れと脂質の洗浄効率の時間的変化」を測定した結果、脂質汚れも粒子汚れも最初の5分ほどは時間とともに落ちていますが、それ以降は変化がなく、これ以上洗濯しても汚れが落ちていないことが分かったのだとか。それら実験的な裏付けから1回の洗濯洗い時間は10分程度とするべきと書かれています。10分以上洗った場合、洗濯水に流れ出た汚れが再付着する可能性も。洗濯は、適切な洗剤を規定量使い、10分程度の洗い時間で終えるようにしましょう。