パリのフラワーデコレーター濱村純さんに聞く、花のある暮らしとは。
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パリのフラワーデコレーター濱村純さんに聞く、花のある暮らしとは。

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パリには美しい花が溢れるフルリストがたくさんあります。それはそれぞれの暮らしに、花が欠かせないものになっているから。濱村純さんは16年間パリに暮らし、フラワーデコレーターとしてパリジェンヌからも一目置かれる存在です。

そんな濱村さんがプロデュースする花屋「junnette(ジュネット)」が2015年8月21日に、自由が丘のメゾン・イエナ内にオープンしました。

まるでパリのアトリエのような美しいこだわりのお店で、花のある豊かな暮らしについて聞いてみました。

 

まるでパリをウィンドウショッピングしているようなお花屋さん

濱村純さん(右)とjunnette店長の羽鳥麻帆さん

濱村純さん(右)とjunnette店長の羽鳥麻帆さん

 

—とても素敵なお店ですね。随所に濱村さんのこだわりを感じます。

このお店はブティックというかたちで、私のパリのアトリエを再現しています。冷蔵のキーパーを設けないと鮮度を維持するのが難しいので、オリジナルのキーパーを作りました。ステンレスがピカピカしている新しい感じではなく、アンティーク風な加工をしていただいている特注です。

まるで、パリの街角でウィンドウショッピングをしているような。何気なく覗いたら、かわいい花が見えて、思わずお花屋さんに入ってしまうという感覚を楽しんでいただきたいです。

店内は作業場であり、季節のお花を見ていただくショールームでもあるので、いろいろな色をまぜるのではなく、その時々に見ていただきたい私の好きなアイテムでまとめています。

ここではあくまでも私の世界観を見ていただければと思っています。

グリーンを基調にピンクやパープルの差し色が美しい

グリーンを基調にピンクやパープルの差し色が美しい

—自由が丘という街はいかがですか?

街全体の建物が低くて、圧迫感がないので、このお店でも、お花を等身大で楽しんでいただけるかなと思いました。

暮らしの中のアイテムとして、お花を提案できる街ですね。

 

—パリの人たちのお花の楽しみ方とは?

パリの三大ギフトは、花、ワイン、チョコレート・お菓子なんです。すべて、残らないものを贈るんですね。嗜好がわかっていればチョコレートでもいいし、ワインでもいい。お酒がダメならお花っていう選択肢もある。

残らないギフトは、相手の生活を邪魔しないという、さり気ない気配りも感じられていいものです。

パリの人たちの生活にお花が根づいている理由のひとつは、こだわりのある人もない人も、お花にお金をかけられる人もそうでない人も、そのどの人たちも楽しめる様々なコンセプトや価格設定の花屋が存在するので、自分の生活レベルに合わせて花を楽しむことができるということがあると思います。

10本で4ユーロのバラを買えるっていうのもひとつの楽しみ。それはすごくいいことだし、魅力的なことだと思います。

 

素敵な花瓶を見つけることも、花を楽しむ秘訣

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—お花を絶やさないためには花瓶が大切ですね。どんな花瓶がおすすめですか?

花瓶はすごく大切ですね。私は基本的には、自分のげんこつが入る大きさのものを選んでいます。それは洗いやすいから。洗いにくい花瓶は、それだけでいやになってしまいます。

現代物ですが、「La Soufflerie(ラ・スーフルリー)」という、パリ15区にガラス工房を構えているフランスの職人さんのものが好きです。

サイズ:直径14cm、高さ35cm

サイズ:直径14cm、高さ35cm

出典 :ameblo.jp/junhamamura

まっすぐなチューブ型のものをひとつ持っていると、どの様にでも飾れます。2、3輪をぽんと投げてもかわいいし、こんもりとしたブーケを飾ってもかわいい。このサイズを持っているとかなりいろんなことができます。

高さは35cmぐらいあるのが理想です。低くなるとせっかくいいブーケをもらっても茎を切らないといけなくなってしまう。日が経つにつれて、どんどん短くしていけばいいと思うんです。

 

—これは吹きガラスなんですか?

そうです。ひとつひとつ形が違ってかわいいんですよね。大好きなアイテムでjunnetteでも販売しています。

もともと私はアンティークが大好きなんです。アンティークっていっても高価なものではなく、ブロカントで買ったものを集めているのですが、それとこのガラスが合うんです。

ユニフォームのワークコート。グレイのニュアンスが素敵

ユニフォームのワークコート。グレイのニュアンスがパリっぽい雰囲気

—みなさんのユニフォームも素敵です。

ユニフォームは、イエナのデザイナーさんにデザインしてもらいました。私は花の背景をグレーにするのが好きで、今回、お店の壁もそのようなニュアンスにしています。

グレーの背景にブーケを置くとすごくきれいなんですよ。黒だと私のやりたいイメージ的には強すぎちゃうんですね。光の当たり具合によってはベージュっぽく見えることもあるし、すごくいいニュアンスをつくれる色ですよね。

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ジュネット junnette

パリのアトリエをイメージした店内に、花はもちろん、グリーン、花器、アンティーク雑貨などをセレクト。フランス語で「シャンペートル」と言われる自然派テイストと、都会的なセンスを融合させることで、パリジェンヌたちが愛する、ミックススタイルを表現します。ナチュラルな心地よさと、洗練されたエレガンスが感じられる、パリらしさの香り立つ空間です。

東京都目黒区自由が丘2-9-17 Maison IENA内1F
営業時間:10:00〜20:00、[土日祝]9:30〜20:00

 

濱村 純 Jun Hamamura

Décoratrice, Formatrice d’art floral
atelier Jun HAMAMURA主宰
商社、新聞社、花店勤務を経て渡仏。パリ花留学、日本でのフリーランス活動後、2001年パリにて事業登録。以来、17区のアトリエを拠点に活動、現在に至る。

オフィシャルサイト:www.junnette.com

 

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