水洗いクリーニング専門店「Licue(リクエ)」がすごかった!

コートやセーター、ダウンジャケットなど、家庭で水洗いできない衣類の洗濯は、クリーニング専門店に出す方も多いでしょう。今までは、ほとんどのクリーニング店で、衣類を「ドライクリーニング」をして、手元に戻ってくるのが一般的な方法です。
一部のクリーニング店では、「水洗いクリーニング(ウェットクリーニング)」を選ぶこともできますが、高価格だったり、洗濯表示によっては洗うことができないものもあり、一般的とは言えないのが現実です。

ところが、2017年12月末、東京・大岡山に水洗いクリーニングに特化した「Licue(リクエ)」がオープン。ここは、全てのものを水で洗う、新しいクリーニング・ラボです。早速、その真相を突き止めるべく「Licue」にお邪魔しました。

 

洗濯を知り尽くしたプロが水洗いしてくれるクリーニング店

東急大井町線「大岡山」駅の中央改札を出て、北口から徒歩8分ほどで、水洗いクリーニング専門店「Licue(リクエ)」に到着。ガラス張りの店内は明るく、まるでおしゃれなヘアサロンのような雰囲気の店舗です。

白を基調とした店内は、明るくナチュラルな雰囲気で、ここが水洗いクリーニング・ラボ兼店舗とは思えないほど。まずお店に入ると、受付のほかに、ニュージーランドの「eco store」のエコ洗剤やドイツNo.1のしみ取りブランド「Dr.ベックマン」の商品が置いてあり、購入することも可能です。

店内の奥には水洗いクリーニング工場(ラボ)があります。ここは土足厳禁!働いている方は真っ白なシューズを履いて作業しています。
店先からも作業している姿を見ることができ、工場とは思えないほどクリーンでおしゃれな空間です。

 

ドライクリーニングと水洗いクリーニングは何が違うの?

ところで、ドライクリーニングと水洗いクリーニングでは何が違うのかご存知ですか? 知っているようで知らない2つの違いを比べてみました。

ドライクリーニング

水は一切使わずに、ドライ溶剤と呼ばれる石油系の油性の溶剤を使って洗います。洗濯表示にドライマークのついているものや水に弱いデリケートな素材を洗う際に使われる手法です。
ドライクリーニングの起源は諸説ありますが、19世紀のフランスのパリ。ランプで使うテレピン油をうっかり生地(ズボン、テーブルクロスなど諸説あります)にこぼしてしまったところ、テレピン油のかかった所だけシミが取れていたのが始まりだと言われています。
水洗いでは型崩れや縮み、色落ちなどをしてしまうものを洗うことができます。
落ちるもの
口紅や皮脂などの油汚れ
落ちないもの
汗など水溶性の汚れ

水洗いクリーニング

本来水洗いに適さない衣類全般を洗剤を使い分けて水洗いする方法。スーツやスラックスなど、家庭では水洗いできないドライクリーニングマークの付いた衣類を洗うことができます。
水で洗うため、型崩れや縮み、色落ちなどの心配があり、難易度が高いクリーニングで、プロのクリーニング技術者の手腕が問われます。特に、ワイシャツなど直接肌に触れる衣類やドライクリーニングでも洗えないレザーなどは、水洗いクリーニングをおすすめします。
落ちるもの
口紅や皮脂などの油汚れ、汗などの水溶性の汚れ
落ちないもの
ほぼ落ちる(時間が経ってしまった汚れ・シミは落ちないことがあります)

 

話題沸騰! Licueの水洗いクリーニング・ラボに潜入!

ラボに入るとまず目にとまるのが最先端のマシーン。こららには、ラボ長の永井良房さんのこだわりが詰まっています。永井さんはクリーニング業界約30年のベテランで、今もシミ抜きやテーラードプレスの技術習得のため、勉強を欠かしません。洗濯やクリーニングのことなら何でも知っているので、わからないことがあれば、ぜひ質問することをおすすめします!
上の写真のマシーンは、ワイシャツのボディ部分に自動でアイロンをかけてくれるもの。下の写真のカラー・カフス仕上げ機とセットで使います。

この2つのマシーンがあれば、ワイシャツのアイロンもほんの数分で完了します。希望があれば、手仕上げも可能です。

こちらのマシーンはズボンを仕上げるもの。

このラボでは、ボイラーで蒸気を作り、エア駆動で工場内に蒸気を送り、水蒸気でプレスしています。

水洗いクリーニングしたコートやジャケットなどは、手前の水洗いクリーニング用の静止乾燥機で、衣類に優しい低温(55度程度)の温風をあてて型崩れしないように乾燥させます。

このスペースでは、さまざまな洗剤・溶剤を駆使し、頑固なシミを落とします。

洗濯機の裏にあるのは、洗濯機に設定した通りに洗剤、中和剤、防縮材、形成剤を投入できるマシーン。効率よく水洗いクリーニングができます。

お預かりした衣類はひとつひとつ丁寧に水洗いし、そこで落ちない汚れがあれば、シミ落としを行い、衣類や素材に適した乾燥方法で乾かした後は、プロの技術でプレスされ、ピカピカの状態で手元に戻ってきます。
今まで、繰り返しドライクリーニングをしてきたコートやスーツは、水洗いクリーニングを行うことで、石油系溶剤を落とせるので、買った頃の風合いを再現できるのだとか。
衣類の光沢や風合いをよみがえらせるのも水洗いクリーニングの大きな特徴。また、水洗いなので、肌が弱い方にもおすすめです。

 

大岡山駅からLicueへ行ってみよう!

東急大井町線「大岡山」駅の中央改札を出て、北口の商店街を約6分ほど、道なりに歩きます。いろいろなお店があって楽しい商店街です。

商店街を抜けて、環状七号線に出たら「南」交差点の信号を渡り、左に曲がるとすぐ右手に、水洗い専門店「Licue(リクエ)」があります。

この看板が目印です!

Water cleaning 「Licue(リクエ)」大岡山店

住所:東京都目黒区南2-8-9 クーネル目黒南1F

東急大井町線「大岡山」駅 北口より徒歩約8分
TEL:03-5726-8966
営業時間:10:00~21:00(年中無休)
年中無休
https://licue.com/