コインランドリーには物語があります
意外とあるんです、コインランドリーが舞台のストーリー!
前回のVOL.1に引き続き、今回ご紹介するのは、コメディや思わずクスっとしてしまうシーンが登場する3作品。
月曜日を楽しく迎えるために、週末のお洗濯タイムの合間に観てほしい物語を集めてみました!
まずはこちらから。
「ミッドナイト・イン・パリ」
パリが舞台の、ウディ・アレン監督のロマンティックコメディ。ハリウッドの売れっ子脚本家ギルは、ある夜1920年代のパリにタイムトリップし、今は亡き憧れの芸術家たちと出会い刺激的な時間を過ごします。
現実に戻った彼は仕事にも婚約者との関係にも違和感を感じている自分に気づき、もう1度タイムトリッブしようと彼らに出会ったカフェを訪れると…そこはただのコインランドリー!
映画『バブルへGO!!』でもタイムトリッブは洗濯機が鍵でしたが、回転する洗濯機は時空を超えるイメージのアイコンなのかもしれません。
フィッツジェラルドやジャン・コクトー、ヘミングウェイ、ピカソ、ダリといった芸術家を演じる俳優陣の怪演も見所です!
「拝啓、父上様」
神楽坂の料亭で板前修業をする一平と、彼をとりまく神楽坂の人々の日常を描いたドラマ。板場での厳しい修行に、生意気な後輩の世話。料亭経営の危機に奔走したり、パティシエを目指すナオミと恋におちたり、一平の毎日はめまぐるしく過ぎていきます。
そんな部屋に帰れば倒れ込むように眠る忙しい日々の中で、彼がひとりきりでボーッとできる唯一の時間は、近所のコインランドリーで洗濯が終わるのを待つ束の間のひととき。このときの嵐の二宮和也さん演じる脱力しきった一平の表情には、なんとも笑いを誘われます。
どこかノスタルジーな神楽坂の、石畳や裏通り、水辺のカフェなどの風景に、倉本聰さんの脚本がしっくりハマる味わい深い物語です。
「フレンズ」
大人気海外ドラマ「フレンズ」は、ニューヨークの男女6人の恋と友情を描いたシットコム・コメディ。シーズン10まで続くこのドラマ、実はコインランドリーがたびたび登場します。
中でも婚約を破棄して家出したレイチェルが、生まれて初めてのコインランドリーで生まれて初めての洗濯をする場面は印象的。他のお客と空いた洗濯機を奪い合ったり、赤と白の洗濯物を一緒に洗いピンクのTシャツが出来上ったり。それでもレイチェルは、そんな初めてのコインランドリーで少しだけ逞しく成長し、自立への扉を開くという大事なエピソード。
レイチェルに気のあるロスは「洗濯方法を教えてあげるよ」とついて来てコインランドリーで初めてのデート気分に浸っていましたが…。
洗濯が仕上がるのを好きな人と待つ。それも素敵な時間ですね。
いかがでしたか?
コインランドリーというところは、きっかけや変化を見つける場、リセットそして再出発の象徴でもあるようです。
今回はパリ、神楽坂、ニューヨーク、3つの街のコインランドリーの物語をご紹介しました。あなたの住む街のコインランドリーにも、素敵なストーリーが待っているかもしれませんね!